この木なんの木気になる木の巻
ワン「いやあ、確かにスマホのニュースで確認したんですけどねえ」
ニャン「バカヤロウ!お前がよく確かめねえから無駄骨だったじゃねえか、この木なんの木があるってんで楽しみに来て見りゃあこのザマだ・・ったく・・この木なんの木はハワイだってんじゃねえか・・ブツブツ・・」
ワン「これが、本物でした。ボス、申し訳ございません、・・」
ニャン「最近ネットではフェイクニュースが流行ってるらしいからな、そんなのに惑わされちゃいけないよ、これでお前も気が入っただろ、人間誰しも間違いはあるもんさ、しょうがねえやね、今回はいいよ、長い散歩と思えば・・・ワハハ・・。」
ワン「ボス!恩にきます。次からスマホはもう何にも信じません、この際スマホ解約します、通信費も高いし・・・」
ニャン「そこまでしなくてもいいよ、お前は、ニュース見たりブログ書いたり唯一の楽しみじゃないか」
ワン「ククク(涙)」
ニャン「ところで、帰り道がやけに遠いんじゃあないかい?少し暗くなって来たし」
ワン「もう少しですので・・・」
ニャン「なんだか様子がおかしいぞ?旺文社の地図本を見てみろ」
ワン「プッ!地図本なんて重くて今時誰も持ち歩きませんよ。エヘン、スマホのmapによると、え〜っと、あっちが北で・・・と言うことは東はこっちなんで・・・ありゃ?やっぱ間違えてますわ」
ニャン「バカヤロウ!懲りない野郎だねまったく、おちょこちょいにもほどがあるよ、もう俺は怒ったよ!手がつけられないよ!昨日の夜から持っていくお菓子は何にするだとか、リュックの中身を入れたり出したり、楽しくて眠れなかったんだぞ!・・・今朝なんか忘れもんがないかもう一回確認したし・・結局水筒忘れたけど・・・俺のロスした人生を返せえ〜!・・・ガミガミ・・もういい!俺一人で帰る!ついて来んな!」
ワン「わかりました、どうも申し訳ございません。ところでボス、この辺は暗くなるとお化けが出るそうなんで気をつけてお帰りください。それじゃ・・・」
ニャン「それじゃって、おいおい、気の早い野郎だね、お前懐中電灯持ってなかったろ、暗がりを懐中電灯なしじゃ危ないよ、しょうがないから俺に付いて来なさい。」
ワン「いえ、私はスマホに懐中電灯アプリがあるんで・・・」
ニャン「そう言うな、さっきのことはもういいよ。気にすんなって、一緒に帰ってやるよ。」
ワン「いえ結構です。」
ニャン「お前ってやつは、まったく・・・もういいよ!」
ワン「ありゃ!スマホのバッテリーが・・やっぱ一緒に帰りましょ・・」
ニャン「やだね!ついて来んな!」
ワン「夜道はお化けが・・」
ニャン「あっ、やっぱり一緒に帰るか・・・ハハハ」
ニャン・ワン「アッハッハッハ・・・」